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okanouesanのブログ

キモオタの戯れ言

エアリスとティファ

先月末、FF7が20周年を迎えた。
20年前、私はまだ小学生だった。
父親がゲーム好きで、更に見栄っ張りだったために欲しいゲームには困らない子供だった。
7の発売日、父が酒も飲まずに帰って来たのを覚えている。
私と妹もこの日ばかりは、あまり好きではない(酒乱の気があったのだ)父の帰りを今か今かと待ち望んでいた。
ゲームにあまり興味のなかった母親を除いて、3人で居間のブラウン管を食い入るように見詰めた。
それまで、SFCのDQFFやSSのぷよぷよ通、バーチャファイター2、GBのポケットモンスターといった2Dグラフィックのゲームしかしていなかった話題は、FF7の完全3Dな世界に圧倒され、暫し呆然とした記憶がある。
(余談ではあるが、アラサーとなった今の私の趣味はドット絵である)
戦闘に入るとその驚きは更に強烈なものとなった。クラウドがかっこいいのだ。頭身が高いのだ。戦闘が終わると巨大な剣を軽々と振り回して決めポーズをするのだ。
このポーズだが、発売翌日から小学校では一大ブームとなった。FF7をまだプレイ出来ていない子もクラウドの真似をしていた。週明けには段ボールでバスターソードを作って来る子もいた。もちろん没収だ。まだ土曜日の午前授業のあった時代だった。
春になり進級してもFF7の話題は続いていた。エアリスが、クラウドが、セフィロスが。
初夏の通学路で、友人がエアリスがあんなに刺されて血が出ないのは変だと言っていたのをやけにはっきりと覚えている。

そんなこんなで、私にとって大変思い出深く、今でも大好きな作品の一つであるFF7なのだが、残念なことにカップリング論争やファン同士の確執といったものは20年続いている。
インターネットを本格的に使い始めてから(FF9が発売された頃だ)確執の存在を知ったのだが、当時はパーティーメンバー全員が好きだったため余りに衝撃的だった。衝撃的過ぎて、一時は7を嫌いになってしまった。
今となってはそれも幼気な思い出…となれば良いのだが、リメイク発表や20周年で7が再び盛り上がると、それらの暗部も嫌でも目に入ってくる。本当に残念でならない。ACのクラウドではないが、それこそ思い出の中でじっとして欲しい。

愚痴っぽくなってしまったが、醜い争いは止めようとご高説を唱えたいわけではない。辟易してはいるものの、私も流石に当時よりは大人になった。あれが好きだ、これがいい、こっちが正義だ。人の数だけそれがある事は十二分に理解している。
なれば私も好きな物を声高らか主張しようと思う。私はエアティが好きだ。
エアティと言っても所謂百合でという事ではなく、主人公を気にかける女性同士の絆とでも言うべきか。とにかくそんなものが好きだ。もちろん、百合としてでも全く構わない。むしろ大好きだ。
単純にエアリスもティファもどちらも甲乙付けがたく好きだというのも理由の一つだが、二人ともクラウドにはもったいないと思っている部分も大いにある。誤解のないように言っておくが、私は決してクラウドが嫌いなわけではない。

ここからは私見となるが、そもそも7原作では明確なカップリングというものはなかったように思う。(派生作品や小説などはシナリオライターによって解釈が違っていたり矛盾もあるため、あくまでも7本編だけの見解とする)
後半からはエアリスが居ないため、クラウドとティファがいい雰囲気のようにも見えるが、恋人同士となった明確な描写はない。
エアリスもクラウドが好き、というような雰囲気ではあるが、それも明確ではない。デートでの会話も受け止め方によって見方が変わるものだと思っている。私としては、エアリスがクラウドに恋をするようになるとしたら「本当のあなた」に会えてからだと思っている。
かく言うクラウドクラウドで、本編中では恋愛云々に現を抜かす余裕なんてないように思える。自分そのものを見失っている状態なんだから当たり前だ。エアリスかわいいな、ティファもかわいいな、ユフィもかわいいな…いやいやバレットも…セフィロスを見ると胸が…なんてモテモテハーレムやってる場合ではない。
つまりクラウド×エアリスも、クラウド×ティファも、想像は出来るものの事実ではない…と思っている。
ついでに、ヒロインと言うのは主人公の恋人キャラクターと言う意味ではない。ヒーローの女性形でしかない。そうなると7の物語に於けるヒロインはエアリスであると考えられるので、カップリングファンの確執をヒロイン論争と言うのは誤りがあると思っている。当然、ヒロインだからこのカップリングが正しいというのも有り得ない。

では私の主張するエアティの要素は?というと、他のカップリングと同じように、想像の余地はちゃんとあるのだ。
最近7をプレイ出来ていないため時期は不明だが、エアリスが居なくなってしまった後のハイウインドでティファに話しかけると次のような台詞が返ってくる。

「ちゃんと帰ってくるつもりだったんじゃないか」「誰よりも明日を楽しみにしてた」

ティファの憶測でしかない言葉だが、コスタ・デル・ソル等での二人でくっちゃべっている姿もある通り、二人は決して恋のライバルなんて関係ではないのだ。友人だった。下手したらクラウドと話すよりも二人が交わした言葉の方が多いのではないだろうか。(クラウドはプレイヤーの操作キャラクターなため、そうなるのも当然ではあるのだが)
特に示し合わせる様子もなく、自然と二人になってお喋りするような関係としてエアリスと接し、その上で導き出した憶測なのだ。きっと二人で話している時もエアリスは未来の話をたくさんしたのだろう。いつかあのお店に二人で行こうねー、なんて約束もあったかも知れない。二人とも普通の年頃の女の子だし。かわいいしね。
エアリスはエアリスで、生い立ち故に歳の近い女友達は中々作れなかったと思う。可憐な花のような見た目に反して気丈なお姉さんという設定のエアリスだが、寂しかった事もそりゃたくさんあると思うのだ。同性の友人が居ないって恋人が居ないよりもずっとつらいことだ。その中で出会ったティファとは戦友に留まらない友情を育んでもおかしくはないと思っている。
ユフィも女の子だが、彼女はパーティーの手の掛かる妹的ポジションかと思うので友人という括りには違和感を覚える。3人娘が服のショッピングをして、男性陣が待たされている図なんかは家族みたいで想像するだけでとても萌えるが。それは置いといて。
そんな二人の間に強固な絆がないとどうして言えようか。更に穿った見方をするなら、エアリスは命を懸けて星を守ろうとしたんだと思っているクラウドと、ホーリー発動したら帰るつもりだったと思っているティファとでは、エアリスが居なくなってしまった事への感じ方も当然違うと思う。どちらがより悔しいかと言うと後者ではないかと思う。ああなる事を覚悟して行ったのと、そんなつもりじゃなかったけどそうなってしまったのとでは、悲壮ささえ変わってくる。真実はエアリスのみぞ知る事だが。

結局何が言いたいのかと言うと、リメイクの際はエアティ派にも慈悲をください、ということだ。スクエニさん、7リメイクは期待していますので何卒お願いします。